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秋晴れ途切れ台風発生も?

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

ここのところ全国の広い範囲で続いている爽やかな秋晴れですが、とうとう終わりが見えてきてしまいました。
そして、秋晴れが途切れたあとは、台風が発生する気配も。。
詳しく解説します。

西から天気下り坂~週末広く雨に~

週間予報をみると、27日(金)は、東日本と北日本は秋晴れが続きますが、西日本は広い範囲で雨となる見込みです。

そして、週末土日は、全国的に天気が崩れそうです。

これは、長く晴れをもたらしてきた帯のように大きな高気圧(帯状高気圧)が、日本の東に離れてしまうためです。

※帯状高気圧については、先日の記事を!

晴れの貯金箱『帯状高気圧』

そして、来週にかけても全国的に雨や曇りの予報となっていますが、実は台風が影響するおそれがあるんです。

下の画像の文章は、気象庁が発表している週間予報の予報文なのですが、ちょっと珍しいことが書いてあります。

ご覧のように、台風発生の可能性を示唆しており、さらに台風が接近した場合は、9月30日(月)~10月1日(火)に沖縄や奄美、西日本で大荒れとなる可能性があることを伝えています。

実はいま、日本からだいぶ遠い、フィリピンの東海上に台風の卵である熱帯低気圧があるのですが、この熱帯低気圧、いますぐに台風になるわけではありません。

それにもかかわらず、現段階、まだ台風になる前から、『台風に発達する可能性のある熱帯低気圧の影響で・・・』や、『台風が接近した場合・・・』などの表現をしており、このような表現を使うのは、気象庁としては、非常に珍しいことだと思います。

それだけ、この台風が近づいてきてしまったら、影響が大きいかもよということを、言いたいのかもしれません。

 

 

 

高い海面水温で台風発達のおそれも

先ほど解説させていただいた台風の卵の熱帯低気圧ですが、ご覧の位置にあります。

熱帯低気圧や台風というのは、暖かい海がエネルギー源となります。

大体、海面水温が27℃以上あると、台風は発達します。

そこで、海面水温を見てみると、ご覧のように、本州のすぐ南の海まで27℃以上の海域が広がっています。

いま熱帯低気圧があるフィリピンの東海上は、29℃くらいある状態ですね。

これだけ海面水温が高く、仮に日本付近に近づいてくるとしたら、長い距離を進んでくるため、それだけ成長(発達)する時間があるということなので、この熱帯低気圧、油断できません。

気象庁が、早めに注意喚起する気持ちも、よくわかります。

 

週末も天気予報をこまめにチェックして

週末はお天気下り坂。お出かけにはあいにくの天気になりそうですし、週明けは解説させていただいたように、台風の影響が出てくるかもしれません。
週末のうちも、天気予報をこまめにチェックするようにお願いします。

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