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【7日(火)】他人事ではない 新たな地域で災害発生も〜九州は線状降水帯でいっきに別世界になるおそれ〜

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

毎日、私小林の予報をお伝えする『マイ天』!
7日(火)のマイ天はコチラ!

ポイント

・東北〜九州の広域で大雨のおそれ。

・これまで災害が発生していない地域も他人事ではない。土砂災害、浸水、河川増水・氾濫に警戒。

・九州は線状降水帯発生のおそれ。いっきに浸水し、別世界になることも想定して。

・(木)〜(金)頃には大雨落ち着くか。上空の偏西風の流れが変わり。

そして、きょうのマイ天ポイントは、『他人事ではない!新たな地域での災害も』です。

【マイ天ポイント】新たな地域での災害も

7日(火)は、東北〜九州の広い範囲で大雨になることが予想されますが、それは、梅雨前線南側に大雨のもととなる大量の湿った空気が流れむためです。

九州は、停滞する梅雨前線南側で風のぶつかりあいが起こって、4日(土)や6日(月)のように線状降水帯が発生し、数時間同一地域で猛烈な雨が降ることも考えられます。

これは最悪の場合ですが、もう最悪を想定しておいたほうがいいですし、最悪のことも比較的高確率で起こると思って良いと思います。

線状降水帯が発生すると、いっきに辺りが浸水し、別世界のようになってしまいます。あっという間に逃げられなくなってしまいます。

安全な場所への避難が完了していない方は、夜間は自宅の2階などでお休みいただき、明るくなって外へ避難できそうな状況のときは、勇気を持って避難していただきたいです。

 

そして、これまで災害が発生していない地域の方も、他人事ではありません新たな地域で災害が発生するおそれがあります。

7日(火)までに予想される雨量は以下の通り。

数字で見るとこのような感じ。

これだけの雨量でも災害が発生するレベルですが、九州や静岡県ではこれまでに大量の雨が降り地盤が緩んでいること、川が増水していることを忘れないで下さい。さらなる大規模災害が発生すると思われます。

また、これまで災害が発生していない地域も、警戒が必要です。

普段、雨の少ない瀬戸内地域や北日本、日本海側は、九州ほどの雨量にならなくても災害に結びつきます。

この雨量を見て、「少ないから大丈夫だ!」などと決して思わないでください。

避難場所、避難経路などを、確認しておく必要があります。後悔のないように。

 

大雨は、9日(木)〜10日(金)頃に一段落すると思われます。

これまでと上空の偏西風の流れが変わってくるので、梅雨前線の活動は弱まってくると見込んでいます。

雨が弱まるとちょっとホッとするのですが、そのあとが一番恐いと僕は思っています。
なぜなら、時間差で発生する災害に巻き込まれる人が多いから。
雨が収まって自宅に戻ったタイミングで土砂災害が発生、川が氾濫するなどして、命を落としてしまったということが、過去にありました。
危険箇所にお住まいの方は、大雨が収まってもしばらくは安全な場所でお過ごしいただいたほうが良いと思います。

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