こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
早いもので、令和元年ももう少しで終わりですね。
帰省される方も多いと思いますが、大晦日~元日は冬の嵐となるおそれがあります。
詳しく解説します。
原因は『強い冬型』
下は、大晦日の予想天気図です。
ご覧のように、日本の西に高気圧、東に低気圧があり、いわゆる西高東低の冬型の気圧配置です。
でも、ただの冬型の気圧配置ではありません。
『強い』冬型の気圧配置です。
日本付近にかかる等圧線の数を数えてみると、7~8本もあります。
日本に等圧線が5本以上かかっていると『強い冬型』と言われることが多いですが、等圧線がたくさんある=風が強く荒れた天気になることを意味します。
大晦日~元日は、北寄りの暴風が、全国的に吹き荒れそうです。
そして、この北風に乗って流れ込む強い寒気により、日本海側や北日本では大雪や猛ふぶきに警戒が必要です。
交通機関の乱れも~大雪・猛ふぶき・暴風で~
下の画像は、年明け1月2日(木)12時にかけて予想される降雪量です。
特に北陸から北の日本海側で降雪量が多く予想されており、北陸の山沿いや福島県会津地域、群馬県の山沿いでは、70センチを超える所もある見込みです。
西日本でも、山沿いを中心に積雪する所があるでしょう。
大晦日は、はじめ雨でも、次第に雪に変わってきます。
元日にかけても、日本海側は積雪がどんどん増えていきます。
さらに、暴風が吹き荒れるため、猛ふぶきとなり、見通しがかなり悪くなるおそれがあります。
目の前が全く見えないくらい、見通しがきかなくなることも考えられます。
以下、風の予想ですが、10メートルを超える北寄りの風が、全国的に予想されています。
以上のことから、注意事項としては、以下のようなことが挙げられます。
- 路面凍結によるスリップ事故
- 猛ふぶきによる見通しの悪化
- 鉄道や飛行機など交通機関の乱れ
- 高速道路などの規制
- 暴風による思わぬケガ
年末年始ということで、帰省などで移動される方も多いと思いますが、くれぐれも無理はせずに。
計画を見直すこともご検討ください。
そして、防寒もしっかりと。