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【7日(土)】結局関東で雪降るの?~原因は『照れ屋低気圧』~

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

テレビなどの報道で、7日(土)は『東京都心で初雪か?』という解説や見出しを目にすると思います。。

土曜日ですし、皆さんが気になるのは、『で、積もるの?』、『タイヤは交換した方がいいの?』、『電車は止まるの?』などだと思います。
この記事では、7日(土)の雪がどのくらいのレベルなのか、解説します。

原因は『照れ屋さん低気圧』

聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、関東で雪を降らせる原因となるのは、『南岸低気圧』のことが多いです。

その文字通り、関東の南の岸を東進する低気圧のことを、『南岸低気圧』と言います。

では、なぜ南岸低気圧が来ると雪が降るのか。

それは、この時期に来る南岸低気圧というのは、上空に雪を降らせるような寒気が流れ込んでいる状況でやってくることが多いからです。

では、7日(土)の予想天気図を見てみましょう。

、、、あれ?南岸低気圧がいない、、(笑)

すみません。

ここまで南岸低気圧が来た時に雪が降ると解説してきたにもかかわらず、7日(土)は南岸低気圧の姿が見当たりません。

実は、関東の南に等圧線がボコッとくぼんた部分がありますが、ここに低気圧が隠れているんです。

7日(土)に雪を降らせる低気圧は、天気図に姿を見せない『照れ屋さん低気圧』なのです。

照れ屋さん、すなわち、気が小さい低気圧ということで、どうやら関東の皆さんを大混乱させるような大雪にはならなそうです。

もうちょっと専門的に言うと、天気図に姿を見せないレベルの低気圧=規模が小さい低気圧であり、大雪を降らせるようなパワーはありません。

しかし、上空には寒気が流れ込んでいる状況で、申し訳なさそうに『照れ屋さん低気圧』が来るということで、7日(土)は関東で雪の降る所がありそうです。

※ちなみに、関東平野部で雪が降る目安としてざっくり見るのは、上空1500m付近に-3℃以下の寒気が入っているかどうかです。さらに、ここに降水域が重なるかどうかを見ます。つまり、今回は微妙なライン。

基本的には雨がメイン

7日(土)の予報を見てみると、関東のあちこちで雪のマークがついています。

しかし、東京には雪マークがありませんし、雪マークのついている所も、雪マークより雨マークの方が前に来ていますよね?

これは、雪の降る可能性もあるけど、どちらかというと雨の方が降りやすいですよー、ということを意味しています。

とはいえ、関東で雪の降る可能性があり、皆さんも気になると思うので、詳しく見ていきましょう。

雪は内陸・山沿い中心~積雪はほぼない~

5日(木)時点での雪と雨の予想を見ていきたいと思います。

白い所が雪、青い所が雨、水色の所が雨と雪が混じっているみぞれが予想されている所です。

ご覧いただけるとわかると思いますが、ほとんどの所では雨となり、雪が降るのは山沿いがメインです。

現時点での僕の予想は、以下のような感じです。

【平野部】

・基本的には雨。ただし、内陸では街中でも雪が混じる時間あり。雪といってもべちゃべちゃした雪かみぞれ。

・積もる可能性はほぼなく、ひどい方に考えても、屋根や芝生が一時的にうっすら白くなる程度。

【山沿い】

・冬型の気圧配置のときに降る群馬県や栃木県の山沿いに加え、秩父や奥多摩、箱根など南部の山沿いでも雪が降る。

・大雪になることはないが、数センチ程度は積もる可能性があるかも。

つまるところ、関東で大雪になることはありませんが、関東南部の山沿い、関東の内陸にお住いの方を中心に、今シーズン初めて雪を見るという方は多いかもしれませんね。

東京都心で初雪か?

『東京都心で初雪か?』というのを、テレビやネット記事などで見かけた方も多いのではないでしょうか。

ここまでこの記事を見ていただいた方は、「東京都心で雪とかウソじゃん」と思うかもしれませんね。

ただ、『東京都心で初雪か?』は、全否定できるわけではありません。

というか、僕も、『東京都心で初雪の観測』は、40%くらいの確率であると思っています。

ポイントは湿度と降水開始のタイミング。

下の図は、7日(土)の東京都心の時間ごとの天気と気温の予想です。

まとまった降水域がかかってくるのは午前10時、11時頃になってからだと思われますが、下の図の通り、早朝からちょこちょこ降り始める可能性があります。

しかし、早朝の気温を見ると、5℃くらい。

「5℃もあるんじゃ、雪なんて降らないじゃん」。

そう思われると思います。

しかし、今回は6日(金)まで晴れ間が出ているということで、湿度が低いんです。

実は、湿度が低いとある程度気温が高くても雪が降ります。

なぜかというと、湿度が低いなかで上空から雪が降ってくると、空気が乾燥しているため降ってくる途中で昇華(雪の一部が気体になること)が進みます。

昇華するときには雪が持つ熱を空気中に放出し、雪自体は冷やされるため、とけずに降ってくるのです。

反対に、湿度が高いと昇華が進みにくく冷やされる力が弱いので、同じ気温でも、上空から地上に降ってくる途中で雪から雨へと変わります。

仮に5℃のときに降り始めたとしたら、湿度55%くらいが雪と雨の境目。

上の図に湿度は載せていませんが、東京都心の早朝の湿度は50%くらいの予想。

雪が降る可能性、あると思いませんか?

もちろん、その後は湿度が上がってくるのと、上空の気温が上がるので雨やみぞれに変わり、東京都心で雪が積もることはありません。

ちなみに、『初雪』の観測は一時的でも、雪かみぞれが降れば観測となるので、ここまで書いてきたように、可能性はあります。

東京の初雪の平年日は1月3日。

昨シーズンは1月12日と、遅い初雪でした。

しかし、2016年は11月24日など、11月に初雪を観測した年もあったので、もう雪が降ってもおかしくない時期に入ってきています。

7日(土)は積雪の可能性は低いですが、早めに準備していて損はないと思います。

いざ積もる予報の日が今後やってきたときに、タイヤ交換は混雑すると思いますし、雪かきスコップも売り切れてしまう可能性がありますしね。

今回は、関東で雪が降るのか降らないのかを書いてきましたが、忘れてはいけないのは、7日(土)はめちゃめちゃ寒いということ。
風邪を引かないように~。

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