天気

ノロウイルスの原因と対策

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

冬に流行るものといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
ポジティブな方はイルミネーションとか?
ネガティブな方はやはりインフルエンザでしょうか。

冬に流行るもののひとつに、ノロウイルスがあります。
インフルエンザと並び、辛いですし、大変恐ろしいですよね。
この記事では、ノロウイルスの原因や、ノロウイルスに感染しないための対策について解説します。

ノロウイルスの症状は『吐く・下痢・腹痛』

まず、ノロウイルスになったことのない方のために、どのような症状が出るのかご説明します。

主な症状としては、以下の3つです。

 

  • おう吐
  • 下痢
  • 腹痛
僕もノロウイルスになったことがありますが、いつの間にか下痢をしていたり、急に吐いてしまったりするんですよね。
病院で診察の際におなかをポンポンたたかれるのも、辛かったです。。「で、出ちゃう~」と思いながらの診察。。

 

特に、小さなお子さんやご高齢の方は抵抗力が弱いため、重症化するリスクが高いそうです。

場合によっては、ノロウイルスが原因で亡くなってしまったり、吐き出すものが気道に詰まってしまうような、間接的なことが原因で亡くなってしまうケースもあるそうです。

 

なお、ノロウイルスはインフルエンザのようなワクチンがないため、予防接種などはありません。

 

 

冬に流行るのは『 寒さ 』と『 乾燥 』が原因

先に書いたように、ノロウイルスの症状は、『食中毒』と似ていますよね。

夏によくニュースで見かける食中毒は、細菌性食中毒です。

細菌は暑さとムシムシとした湿度の高い状態を好むので、夏に流行ります。

一方、冬に流行るノロウイルスは、ウイルス性で、ウイルスは寒さと空気がカラカラとした乾燥状態を好んで増殖します。

冬にノロウイルスが流行るのは、ウイルスが寒くて乾燥した状態でも生きていけるためなのです。

以下、ノロウイルスが大流行した2006年・2007年シーズンのノロウイルス検出報告数のグラフです。

網掛けになっているSRSVがノロウイルスとサボウイルスの報告数ですが、冬に急増していることがわかります。

※画像:厚生労働省HPより

では、寒くて空気がカラカラに乾燥する日とは、どのような気圧配置の日なのでしょうか。

気象予報士目線で考えてみました。

【①西高東低の冬型】

 

まず一つ目は、『西高東低の冬型の気圧配置』。

冬と言えば、この冬型の気圧配置だと思いますし、気圧配置の中でも一番よく知られているものなのではないでしょうか。

天気図に示されているように、日本の西に高気圧、東に低気圧がある、等圧線が縦じま模様の気圧配置です。

この冬型の気圧配置のときは、冬型というくらいなので、全国的に寒いです。

そして天気は、日本海側では雪が降り、太平洋側では晴れます。

つまり、寒さと乾燥の両方を満たす太平洋側の地域が特に危険と言えるでしょうか。

しかし、思い出してみてください。

家の中は暖房がついていて、部屋の中は乾燥していませんか?

、、、乾燥していますよね。。

つまり、日本海側の方も油断できません。

【②移動性高気圧型】

もうひとつが『移動性高気圧型』。

冬は先に挙げた冬型の気圧配置のことが多いのですが、移動性高気圧がやって来て、日本を広く覆い、全国的に晴れることがあります。

日本海側の方にとっては貴重な冬晴れとなります。

冬型が緩むといったりしますが、この冬型が緩むタイミングが、実は朝の冷え込みが特に強まるのです。

そして、晴れるということは空気が乾燥します。

日中は日差しにより気温が上がりますが、冬の日差しは弱々しく、寒いことには変わりありません。

寒さと乾燥、危険な条件が揃ってしまうパターンです。

※上記はノロウイルスにとって好都合な寒さと乾燥が揃う気圧配置を挙げましたが、反対に、冬に暖かくなって湿度が高くなる気圧配置は、日本海から北海道方面に低気圧が進むパターンが挙げられます。このときは全国的に南風が吹いて暖かくなりますし、日本の南の海から湿気も同時に運ばれてきます。

原因と対策~『 近づかない・消毒・加熱 』が鉄則~

冬は寒さと乾燥はつきものです。

部屋は温度も湿度も調整できますが、外はどうしようもないです。

でも、ノロウイルスには絶対になりたくない!!

ノロウイルスから身を守るためには、どうすればいいのでしょうか。

まず、ノロウイルスに感染してしまう原因を以下に挙げてみます。

  1. 感染者経由
  2. 牡蠣などの二枚貝
  3. 消毒不十分な井戸水・簡易水道での水摂取

①感染者経由

ひとつめは、ノロウイルスに感染している人からウイルスをもらってしまうこと。

ノロウイルスに感染している人のふん便や吐きだしたものに触ってしまったり、ノロウイルスに感染している人が調理したお料理を食べてしまうことにより、感染するケースが考えられます。

ノロウイルスの感染者に近づかないことが一番いいのですが、ノロウイルスに感染している家族を看病している方や介護施設の職員の方はそうもいかないので、最深の注意が必要ですね。

飲食店なども要注意です。

また、飛沫感染もするので、電車やデパートなどの人混み、学校、老人ホームなどで一気に感染が広がってしまうおそれもあります。

②牡蠣などの二枚貝

よく、『生牡蠣はあたる』なんて聞きますが、汚染された牡蠣などの二枚貝を生、あるいは十分に加熱していない状態で食べてしまうと、ノロウイルスに感染してしまうことがあります。

でも、どうしても牡蠣を食べたいという方。

十分に加熱しましょう。

ウイルスは熱に弱く、加熱はウイルスの活性を失わせる有効な手段なのです。

85~90℃で90秒以上加熱することを、厚生労働省はすすめています。

生牡蠣は我慢で。。

③消毒不十分な井戸水・簡易水道での水摂取

井戸水、僕も小さいときは祖父母の家で飲んだりしました。

冷たくておいしいんですよね。

でも、危険なこともあるんですね。

観光地などにある簡易的な水飲み場や、湧水なども安易に飲まない方がいいのかもしれませんね。

神社での手水作法で口をすすぐのも危ない?

初詣の際には注意した方がいいかもしれませんね。

餅つきでの感染拡大にご用心

年末年始と言えば、餅つき大会の時期。

おうちで家族と一緒に餅つきをするという方もいらっしゃいますよね。

子どもも大人も楽しめる餅つきですが、実はノロウイルスの感染者が一気に増えてしまうおそれもあるんです。

ただ、以下のことに気を付けていただければ、きっと感染を防げ、楽しい餅つきとなるでしょう。

  1. 体調の悪い方は不参加で
  2. 調理器具はしっかり消毒
  3. しっかり手洗い
  4. ビニール手袋・マスクの着用

①体調の悪い方は不参加で

下痢気味の方、おなかが痛い方、気持ちが悪くて吐いてしまっている方、餅つきの参加は我慢してください。

ノロウイルスの可能性があり、まわりの大事な人に感染が拡大してしまう恐れがあります。

1か月以内に上記のような症状が出た方もダメです。

ウイルスが便から排出されるまでに、およそ2~4週間程度かかるためです。

餅つきは、抵抗力が弱い子どもやおじいちゃんおばあちゃんも参加する行事です。

うつってしまって重い症状が出てしまったた、楽しい餅つきが台無しです。

餅つきの主催者でどうしても休めない人もいると思いますが、絶対に不参加でお願いします。

まわりに理解してもらえなかったら、この記事を読んでもらって下さい。

②調理器具はしっかり消毒

餅つきに使う杵や臼、手返し桶、そのほかの調理器具は、しっかり洗い、熱湯で消毒しましょう。

③しっかり手洗い

もちろん、餅つきをする前、トイレに行ったあとなど、手洗いをしっかりすることもとても大事です。

餅つき大会の主催者の方は、餅つきをする場所の近くに手洗い場を設置するようにお願いします。

そして、正しい手の洗い方は、以下の画像を参考にしてみてください。

手の全ての箇所をしっかり洗うこと、洗い流すこと、乾かすことが大事ですね。

※画像は茨城県ツイッターより

ビニール手袋・マスクの着用

ビニール手袋やマスクなどを着用することも大事で、着用する前にも必ず手を洗うようにしてください。

マスクや手袋にウイルスがつかないようにするためです。

使い終わったら使いまわさず、捨てましょう。

いかがでしたでしょうか。
僕はクリスマスにノロウイルスに感染し、死にそうな思いをしたことがあります。
お互い対策をしっかりして、ノロウイルスに感染しないようにきをつけましょう。

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