ここ最近は気温の変化が大きく、服装は迷うし、体が追いつかない・・という声を聞きます。
服装が悩ましい一週間になりそうです。
この先の気温の変化について、詳しく解説します。
先週一週間で夏から初冬へ季節前進
先週の気温の変化を、東京を代表して見ていきたいと思います。
先週前半は晴れて30℃近くまで上がり、
夏に戻ったかのような暑さになりました。
街を歩いている人も見ても、昼間は半袖の人ばかり。
東京はセミの鳴き声もわずかながら聞こえました。
ところが、6日(木)、7日(金)と一気に気温が下がり、
特に7日(金)は最高気温13.3℃(12月上旬並み)と13℃台にとどまり、
10月上旬としては88年ぶりの寒さとなりました。
たった一週間で、夏から一気に初冬へと季節が前進したわけですが、
僕の服装も、5日(水)まで半袖、6日(木)は今季初カーディガン、
7日(金)は今季初コート、
といった感じで変化していきました。
今週も服装注意な一週間
秋は天気が周期的に変わりやすく、気温の変動も大きい季節ですが、
それにしても気温の変動が大きすぎました。
その原因は、偏西風の大きな蛇行にあります。
偏西風は上空を吹く西風で、
偏西風は暖気と寒気の境目を吹きます。
偏西風が大きく蛇行することによって、
寒気が南下する場所と、暖気が北上する場所が出てきます。
先週の東京は、前半に暖気が北上、後半に寒気が南下したことで、
一週間の間に大きな気温の変動があったわけです。
では、今週はどうなのか。
今週も前半と後半で気温の傾向が変わりそうです。
下の図は、上空1500メートル付近の気温を表しています。
線は等温線、赤色は平年より気温が高い所、青色は平年より気温が低い所です。
色に注目して見ていただきたいのですが、
今週前半の10日(月)〜11日(火)は東日本と北日本付近に赤色の所があり、
つまり、暖気が流れ込むことがわかります。
一方で、西からは青色の寒気が流れ込むことがわかります。
ただ、西から流れ込む寒気は一時的で、
13(木)以降は、広い範囲で赤色の暖気に覆われる予想となっています。
全国の週間予報と予想最高気温を見ていくと、
東日本と北日本は、ピンクの枠で表した平年よりも暖かくなる日が多くなりそうです。
東京は10日(月)と11日(火)が最高気温28℃と、特に暑くなりそうです。
一方、西日本は12日(水)頃までは寒気の影響を受け、
水色の表示の平年よりも寒くなる日もありそうです。
ただ、その西日本も、13日(木)以降は気温が上がり、
この時期としては暖かい日が続くでしょう。
ちなみに、この先1か月も、
東日本と北日本を中心に平年より気温が高い傾向になりそうという予想が出ています。