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【11日(火)】北海道日本海側は荒天〜台風5号から変わる温帯低気圧の接近で〜

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

毎日、私小林の予報をお伝えする『マイ天』!
11日(火)のマイ天はコチラ!

ポイント

・北海道は台風5号から変わる温帯低気圧が近づく。日本海側中心に雨・風強まり荒天。先日大雨となった宗谷や、留萌、上川北部で特に雨量多く。土砂災害、浸水、河川増水、強風による思わぬケガに警戒。

・九州は台風が離れてもしつこく雨が降り続く。激しく降る所も。土砂災害に注意。

・関東甲信や東北は広く夏空。関東全域+山梨県は熱中症警戒アラート発表。関東や福島県中通りでは最高気温39℃くらいまで上がる所も。

そして、今回のマイ天ポイントは、『台風が温帯低気圧に変身〜北海道で大雨警戒〜』です。

【マイ天ポイント】台風が温帯低気圧に変身〜北海道で大雨警戒〜

きょう10日(月)は、台風5号が九州の西海上を北上し、九州や四国を中心に雨や風の強まった所がありました。

そして、正午には台風6号が南シナ海で発生しましたし、日本の南海上には台風の卵である熱帯低気圧があり、あす11日(火)までに台風に発達する見通しです。

7月は台風の発生がゼロだったのに、8月は台風ラッシュとなっています。※6月のZIP!特集で「今年の夏は台風がいっきに台風が発生する可能性がある」とお話しましたが、その通りになってきています。

 

さて、台風5号ですが、あす11日(火)朝までには日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。

その台風から変わった温帯低気圧が、あす11日(火)は次第に北海道に近づき、北海道は日本海側を中心に雨・風ともに強まって荒れた天気となりそうです。

以前にも書きましたが、「台風が温帯低気圧に変わる」というのは安心情報ではありません

レベルアップするわけでも、レベルダウンするわけでもありません。

完全に別物になる感じです。

例えが難しいですが、うどんがそばになる、ウルトラマンが仮面ライダーになる、そんなところでしょうか。

とにかく、今回お伝えしたいのは、台風が温帯低気圧になったからといって、安心できる状況になったわけではないですよということ。

むしろ、もともと台風ですので強い雨・風をもたらすパワーを持っていますし、強い風の範囲が広がる可能性もあるので、警戒が必要です。

 

 

その台風5号から変わる見込みの温帯低気圧が近づく北海道の雨と風の予想を見ていきたいと思います。

 

朝の時点では、雨も風もそんなに大したことないなと感じる方が多いと思います。

しかし、日中以降は北海道日本海側に温帯低気圧が近づくためいっきに風が強まります。北海道日本海側では暴風警報が出るほどの風が吹き荒れるおそれがあります。北海道太平洋側西部も強風に注意が必要です。

雨も宗谷、留萌、上川北部を中心に激しく降り、午後3時頃〜夜9時頃がピークとなりそうです。

予想最大瞬間風速は、北海道日本海側で30メートル。看板などが外れて飛ばされるような風が吹き荒れるおそれがあります。

予想される雨量は、あす11日(火)午後6時までの24時間に多い所で、北海道日本海側120ミリ、そのた北海道の地域で50ミリの見込みです。

先日、宗谷で大雨となり道路が冠水するなどの被害がありましたが、また同様の被害が先日よりも広い範囲で発生するおそれがあります。

土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒をお願いします。また、雨よりも風が先に強まってくるため、避難される際には暴風による思わぬケガにも注意が必要です。

 

 

そして、お盆休みの方も多いと思いますが、熱中症に厳重な警戒が必要です。

北海道でも30℃以上の所が続出しそうですし、東北以南では35℃以上の猛暑日という所も多くなる見込みです。

命に危険が及ぶ暑さです。
暑さも災害のひとつ。
時間を決めて水分をとる、家の中でも油断せずしっかり対策する、炎天下での作業や運動を控える。
みんなで声を掛け合って、熱中症にならないように気をつけましょう。

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