こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
毎日、私小林の予報をお伝えする『マイ天』。
17日(金)のマイ天はコチラ!
ポイント
・関東甲信・東海は広く雨。関東は最高気温20℃ちょっとで、雨が降り北風も吹くため長袖必須。
・西日本は、夕方頃から山沿い中心ににわか雨の所あり。
・沖縄は激しい雷雨の時間も。浸水、河川増水、土砂災害など警戒。
・北海道・東北北部日本海側は晴れる所多い。夏日の所多く日中は半袖。
そして、今回のマイ天ポイントは、『関東 雨でブルブル』です。
【マイ天ポイント】関東 雨でブルブル
17日(金)の関東の天気と気温をご覧ください。
最高気温21〜24℃で、しかも天気は雨!
これはかなりヒンヤリしそうですよね。
いまは7月中旬ですけれども、この時期の関東の最高気温は30℃近くまで上がるのが普通です。
ですが、17日(金)は2か月以上前の気温に戻る所が多く、東京都心の21℃は4月下旬並みの気温です。
ゴールデンウィークの頃、そして雨が降っている日を思い出すと、長袖の方が大半でしたよね。
17日(金)も、暑がりの人でも半袖ではヒンヤリと感じると思います。
寒がりの人は、半袖で外に出てしまうとブルブルと震えてしまうことに・・。
ではなぜ、こんなに季節はずれの寒さになるのか。
それは、風が大きく影響しています。
17日(金)の天気図を見ると、梅雨前線が関東のすぐ南にのびていますが、実は、この梅雨前線の北側は北東方向から風が吹いてきます。
関東の北東方向の海というと、千島海流域、つまり、寒流域ですよね。※学生時代を思い出してください(笑)
つまり、冷たい海から風が吹いてくるんです。
詳しく海の温度を見てみると、関東の東側や南側の海域は、暖流域(黒潮域)であるため海面水温が25℃以上あります。暖かい海ですね。
一方、関東の北東側〜北側は寒流域(千島海流域)で、海面水温が低いです。関東のすぐ東は20℃ちょっと、北海道の東は15℃くらい、千島列島付近は10℃以下と、冷たい海が広がっています。
プールに入れる水温の目安がだいたい22℃以上ですから、相当冷たいことがわかりますよね。
そんな海域から風が吹いてくるんですから、季節はずれの寒さになるわけですよね。
改めて、東京の天気と気温の移り変わりを見ていきましょう。
まず天気ですが、午後は多少やむ時間もありそうですが、基本的には雨の一日になると思って下さい。
気温は、朝の通勤通学の時間帯は20℃を下回っていそうですし、日中以降は20〜21℃の見込みで、一日中、あまり気温の変化がありません。
この気温で雨も降り、北風も吹くわけですので、ほとんどの方が確実に長袖が必要な気温です。
風邪を引かないように、服装で対策してくださいね!