こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
さて、皆さんは、貯金箱を使って、お金を貯めてますか?
僕は、すぐに取り出しちゃうので、貯金箱は不向きです(笑)
って、きょうはお金を貯める貯金箱の話ではありません。
きょうは、天気界の貯金箱のお話。
それがタイトルにも書いた『帯状高気圧』!
『帯状高気圧』は天気界の貯金箱
下の天気図は、あす25日(火)午後9時の予想天気図ですが、日本海と中国に高気圧の中心があります。
高気圧といえば、晴れをもたらすものですよね。
実はこの2つの高気圧、仲が良くて、手を繋ぎ合っていて、天気を晴れにするために、協力し合っているんです。
高気圧の晴れをもたらす力の強い範囲に色を付けてみると、こんな感じ。
全国の広い範囲に、数日分の晴れをもたらしてくれるんです。
帯のように高気圧が連なっているので、『帯状高気圧』といいます。
晴れをたくさん貯め込んでいるので、小林的に言うと、帯状高気圧は『晴れの貯金箱』です!(笑)
わかりやすい!と個人的に思っているのですが、いかがでしょう。(笑)。
爽やか秋晴れもたらす帯状高気圧
さて、あす25日(水)からは、日本付近は晴れの貯金箱『帯状高気圧』に覆われるということで、全国の広い範囲で晴れが続きます。
だいたい、27日(金)頃にかけては、晴れる所が多そうです。
日中は、この時期としてはちょっと気温は高いものの、それでも夏とは違って空気はカラッと爽やかなので、気持ちのいい陽気になりそうです。
朝晩は冷えて一日の寒暖差大
ひとつ、帯状高気圧の注意点があります。
それは、一日の寒暖差が大きくなること。
日中は穏やかに晴れて暖かい(ときに暑く)なるのですが、朝晩は冷えます。
というのも、夜はご存知の通り太陽が顏を隠してしまうので、冷えてしまうんですね。
もっと詳しくお話しすると、日中太陽の日差しによって暖められた地上の暖かい空気が、空高い所にどんどんと逃げていってしまうからです。
これを、放射冷却と言います。
なので、日中暖かいからと言って薄着で出かけると、夜寒くて後悔するということになってしまいます。
帯状高気圧がやってきたときは、脱ぎ着しやすい服装で出かけるといいです。
春と秋が大好き『帯状高気圧』
いかがでしたでしょうか。
ここまで解説してきた晴れの貯金箱『帯状高気圧』は、春と秋に来やすいです。
春や秋というと、低気圧と高気圧が交互に来て、周期的に天気が変わるというのも特徴ですが、たまに、晴れを長持ちさせてくれる帯状高気圧がやってきます。
ゴールデンウィークなどにも来やすくて、お出かけを楽しまれる皆さんの味方です!
ただ、一日の寒暖差は大きくなりますので、帯状高気圧がやってきたときは、服装に気をつけて、お出かけを楽しんでくださいね!