こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
強い寒気隠し持つ低気圧
15日(日)夜9時の予想天気図を見ると、日本海に低気圧が存在。
低気圧は天気を崩すものですが、夜の時点でも陸地から比較的離れた所にありますので、あんまり影響ないんじゃない?と思う方も多いでしょう。
でも、この低気圧、ちょっと厄介なんです。
この地上の天気図を見ただけではわからない、『上空の寒気』を隠し持っているんです。
上空の寒気の予想を見ると、こんな感じ。
日本付近は上空5500メートル付近の寒気にすっぽりと覆われる予想です。
そう、あの低気圧の見た目以上に、日本に影響を及ぼす範囲が広いんです。
上空5500メートルと、かなり高い所に寒気が入るときというのは、雷雲が急にわきたつことがあり、天気の急変に注意が必要なんです。
イメージ的には、夏の夕立みたいな感じです。
晴れていたのに、急に黒い雲が近づいてきて、雷雨になる。
15日(日)は、急な雷雨に注意が必要です。
急な雷雨注意〜夜は西日本で雪強まる〜
15日(日)の天気をマークで確認すると、日本海側は雨や雪のマークが付いていますが、太平洋側は広く晴れマークが付いています。
ただ、降水確率に注目すると、仙台、東京、名古屋、大阪、広島など、20〜40%。
雨が絶対に降らないと言い切れる天気ではなく、にわか雨や雷雨となる可能性があることがわかります。
時間ごとに詳しく見ていきましょう。
【午前中】
晴れる所が多いです。
【夕方】
山陰や近畿北部、北陸で雨や雪となります。
近畿、山陽など、西日本太平洋側も、一部にわか雨の可能性ありです。
【夜】
上空の寒気の影響で、各地で天気が急変し、雨や雪が降り出しそうです。
関東など太平洋側の地域は、短い時間にザーッと降るイメージ。
日本海側は時間とともに雨や雪の範囲が広がるイメージです。
西日本日本海側の山沿いは、夜以降、雪の降り方が強まるおそれがあります。
そして、天気が急変し雷雨となる恐れがあると言いましたが、雷の鳴る確率は以下のような感じ。
西日本日本海側や北陸を中心に確率が高め。
太平洋側もあちこちで雷が鳴る可能性があります。
落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにご注意ください。
記事:雷雲が近づくサイン3つ
関東 真冬の寒さ解消し日差し暖か
15日(日)日中の最高気温は、土曜日より高くなる所が多いでしょう。
特に土曜日に真冬のような寒さに戻ってしまった関東、ほっとできる気温になります。
東京は5℃高い12℃。
冬物コートは必要ですが、昼間は日差しが暖かく感じるでしょう。
月曜日は大雪注意〜太平洋側も積雪の所あり〜
16日(月)は、日本海側は広い範囲で雪となり、大雪となる所もありそうです。
東北太平洋側や雪に不慣れな西日本太平洋側も、雪雲が流れ込み、山沿い・内陸を中心に雪の積もる所があるでしょう。
路面の凍結に注意が必要です。
18日(水)以降は、グーンと気温が上がり、春本番の暖かになりそうです。