こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
あす21日(土)からは三連休ですが、お出かけにはあいにくのお天気となりそうです。
というのも、きのう19日(木)15時に発生した台風17号の影響を全国の広い範囲で受けそうなんです。
この記事では、台風17号の情報を、簡単に解説させていただきます。
大きい台風17号
台風17号、20日(金)9時の時点で、沖縄の南にあります。
この台風17号の特徴は、サイズが大きいということ。
黄色い円、風速15メートル以上の強風域に注目すると、すでに沖縄は強風域に入っていることがわかります。
この強風域、大体、東北~近畿地方がすっぽり入ってしまうほどの大きさがあります。
このあと、さらに発達しながら北上し、赤い線、暴風警戒域が予想されているように、風速25メートル以上の暴風域も伴うようになります。
そして、北海道付近に達する頃には温帯低気圧に変わる見込みですが、これは全く安心情報ではありません。むしろ、温帯低気圧に変わっていくと、強風域が大きくなることがあります。
また、台風中心の右側というのは、雨や風がいっそう強まりやすい範囲なのですが、この台風17号、日本を大回りするかたちで北上しますので、この位置関係だと、日本列島は広く台風中心の右側に入ってしまうことになります。
広く荒天に
先に解説させていただいたように、三連休は全国の広い範囲で荒れた天気となるおそれがありますが、荒天の程度に差はあります。
どこでいつ荒天になるのか、特にどこが危険なのか、見ていきたいと思います。
沖縄は21日(土)にかけて、大荒れの天気が予想されます。
最も風が強く吹き荒れるのは、沖縄だと思います。
特に21日(土)朝から風のピークを迎えますので、不要な外出は控えるようにしてください。
思わぬケガをするおそれがあります。
東日本と西日本も、21日(土)朝までには台風の北側にある前線の雨雲が広くかかります。
台風への備えは、きょう20日(金)のうちにお願いいたします。
九州を中心とする西日本は、22日(日)が大荒れのピーク。
夜中から荒れてくるおそれもあるため、早めの避難をお願いいたします。
関東も雨続きの三連休になりますが、極端な大雨になることはなさそうです。
ただ、22日(日)を中心に本降りになりますし、23日(月)は、東京湾付近を中心に南風が強まりそうです。
台風15号の影響残る千葉県も南風強まる
先日の台風15号のときのような記録的な暴風は吹きませんが、被害が残っているなかで台風がやってくるため、いつも被害が出ないような強さの風でも、新たな被害が出てしまうおそれがあります。
例えば、屋根のビニールシートが強風により飛ばされてしまう、ビニールシートを押さえている土嚢袋や重石などが飛ばされ、窓ガラスが割れる、ケガをする、雨漏りする、など。
被害が大きい家にお住いの方は、避難を考えるなど、安全な場所でお過ごしいただければと思います。
台風対策については、以下の記事の後半に書いてありますので、参考にしてください。
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