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三連休後半は大型台風17号警戒 千葉県も強風注意

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

この記事では、三連休に直撃している台風17号の最新情報について解説します。
どこで、いつ、どのような危険があるのか、先日の台風15号の被害が長引いている千葉県ではどのようなことに気を付ける必要があるのか。
ご参考になれば、嬉しいです。

台風17号 勢力維持して北上中

台風17号は、22日(日)午前9時現在、『大型』で中心気圧は975hPaと、勢力をほぼ維持しながら北上を続けています。

きのう21日(土)には、沖縄の渡嘉敷村で最大瞬間風速47.7メートルを観測するなど、暴風をもたらしています。

また、台風中心がまだ遠くにあった頃から、活動が活発な前線や台風周辺の湿った空気の流れ込みにより雨が降り続いている宮崎県や熊本県では、総雨量が400ミリ近くに達しているなど、大雨となっている所もあります。

そして、宮崎県北部の平野部では竜巻と思われる突風も目撃されたのですが、台風というのは雷雲の大集団なので、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうなどにも注意が必要となります。

台風なので暴風や大雨など荒れた天気となるのは当然なのですが、この台風17号の特徴はサイズが『大きい』という点が恐ろしいです。

先日、関東を直撃した台風15号は、勢力が強く千葉県を中心に甚大な被害をもたらしましたが、サイズが小さかったので、大荒れの時間は比較的短時間でした。※顕著な大雨・暴風の時間は上記の通り短かったですが、関東に上陸した台風としては異例の勢力だったため、影響は長引いています。

一方、台風17号はサイズが大きいので、台風が遠くにあるときから影響がでますし、台風中心が離れたあとも、雨や風の影響が長引くおそれがあります。

三連休最終日にかけて大荒れ範囲広がる

【三連休後半は大荒れに】

台風17号は、このあと、日本を大回りするように北上します。

22日(日)昼前から23日(月)朝にかけては、九州北部と中国にかなり接近する見込みです。23日(月)夜から24日(火)にかけては、温帯低気圧になりつつ北日本に接近するおそれがあります。

この台風17号、①サイズが大きいことに加え、②特に風が強い台風中心の右半分に日本列島が広く入ること、③風の強い範囲がむしろ広くなってしまうおそれがある温帯低気圧に次第に変わる見込みであることから、全国の広い範囲で危険な風が吹き荒れるおそれがあります。

23日(月)にかけて三連休が続きますが、不要な外出は控えていただき、万全な台風対策をしていただきたいというのが、僕の願いです。

以下、雨と風の予想です。参考になさってください。

【暴風】

ここからは、どこでどの程度、風や雨が強まるのか、解説していきます。
風、雨の順に見ていきたいと思います。

23日(月)にかけては、西日本~北日本の広い範囲で、非常に強い風が吹き荒れる見込みです。

特に風が強まるのが、九州北部と中国地方で、瞬間的には45メートルと、沖縄で吹き荒れたレベルの暴風が予想されています。

九州北部は22日(日)昼過ぎ~23日(月)未明、中国は23日(月)未明~明け方がピークとなります。

走行中の大型トラックが横転してしまうほどの大変危険な暴風ですので、不要な外出は控えるようにしてください。

また、北海道でも23日(月)夜遅くにピークを迎え、瞬間的に40メートルの暴風が予想されています。

ケガするおそれがあるのはもちろん、農作物などへの影響も心配な風ですね。

明るい時間帯に、飛ばされやすいものを家の中にしまう、倒れそうなものを固定するなどの対策をお願いいたします。

暗い時間になってからの農作物の見回りなどは、絶対にやめてください。

【大雨】

23日(月)にかけて大雨が予想されているのは、西日本です。

台風中心から比較的遠い四国で400ミリの雨が予想されているのは、台風のサイズが大きいことが原因です。

すでに大雨となっている九州でも、さらに300ミリの大雨が予想されています。

そして、23日(月)から24日(火)にかけては、台風の北上とともに大雨の範囲も北に移ります。

大雨に慣れていない北海道を中心とした北日本でも100ミリ~200ミリ程度の大雨が予想されていますので、警戒が必要です。

各地とも、土砂災害や道路の冠水など低い土地の浸水、川の氾濫などのおそれがあるため、身の安全を第一に、三連休後半を過ごしていただきたいです。

高齢のかたなど、避難に時間がかかる方、崖や川の近くにお住まいの方などは特に、早め早めの避難をお願いします。

千葉県も強風注意 安全確保を

台風15号による大きな影響が長引いている千葉県も、23日(月)は強い南風が吹き荒れるおそれがあります。

瞬間的には20~25メートルと、台風15号のとき(千葉市で最大瞬間風速57.5メートル)ほどの風は吹かないものの、いつもと状況が違いますので、このくらいの風でも新たな被害が発生するおそれがあります。

例えば、屋根のブルーシートが飛んでしまう、ブルーシートをおさえている土嚢などが落ちてしまう、ものが飛んできて思わぬケガをするなど。

23日(月)は、身の安全を第一に考え、危険な風が吹いているときは、復旧作業等、外での作業は、一時的に控えていただきたいと思います。新たな被害が出ないためにも。

 

また、関東はあまり雨は降らず、南風が強まることから、塩害による影響が出ることも予想されます。

千葉県のほかにも、神奈川県や東京都、茨城県など、海沿いの地域で、最悪の場合停電する所が出てしまうおそれがあるため、懐中電灯やスマホ充電の準備など、念のため備えていただければと思います。

三連休後半は安全に過ごして

ここまで解説させていただいたように、三連休後半は全国 の広い範囲で台風17号の影響を受けそうです。
くれぐれもケガのないよう、身の安全を第一にお過ごしください。
そして、千葉県で新たな被害が出ないこと、被害が拡大しないことを願うばかりです。

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