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こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
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きょう6日(木)は、全国的に北風が冷たく、東京ではようやく今季初めて氷が張るなど、『遅れてやってきた真冬』という感じになりましたが、この真冬、どうやら長続きしなそうです。
詳しく解説します。
遅れてやってきた真冬
きょうは冬型の気圧配置となり、寒気も入り北風もビュービュー吹いたということで、全国的に寒くなりましたよね。
北海道では3日連続で、全地点で真冬日。
つまり、プラスの気温にならず、極寒状態。
雪まつり開催中の札幌も積雪が急増。
きのう5日(水)から40センチほど積雪が増え、きょう6日(木)未明には積雪79センチを観測。
ようやく平年の積雪を上回り、冬らしい札幌の景色になったのではないでしょうか。
東京もようやく初氷を観測。
観測開始以来最も遅い記録。※これまでの最も遅い記録は2016年1月13日。
そのほか、下関、広島、和歌山の初雪も、観測史上最も遅い記録に。※下関は1905年2月6日と並びタイ記録。
立春を過ぎましたが、ここにきてようやく真冬がやってきたなと感じた方も多かったのではないでしょうか。
中には、ちゃんと冬っぽくなってちょっとホッとした方も?
【最新1か月予報】来週はチョコがとける暖かさも?
プロ野球選手は、シーズン開幕前に自主トレをしたりキャンプをしたりして事前準備をしっかり行いますが、この冬の冬将軍は準備不足だったようで、早くも息切れです。
この先1か月先までの、気温の傾向の予報が発表されました。
それが下の画像なのですが、全国的に赤色系の色をしていまして、この先1か月は、平均的に見ると平年より気温が高くなる傾向になりそうだという予想です。
つまり、この先、冬将軍が力を発揮する可能性は低く、春の訪れが早くなる可能性がどうやら高いといえそうです。
実際、どのくらい気温が高くなりそうなのか、東京の16日先までの予報を見ると、東京は来週、16℃くらいまで上がる日が多いです。
しかも、高く見積もれば、20℃くらいまで上がる可能性もあり、春本番を思わせる陽気となることも考えられます。※赤や青のエリアは、気温予想のブレ幅を表しています。
気温が高くなる原因は、寒いロシアの方からではなく、中国の南の方、つまり比較的暖かい地域のほうから高気圧がやってきて、暖かい空気を運んでくるためです。
この高気圧の経路や当日の天気によっては、現時点の予想よりも暖かいほうにも、寒い方にも、どちらに転んでもおかしくない状況ですので、最新の予報をチェックしていただければと思います。
現時点では、個人的には暖かくなる可能性のほうが高いのかなと思っています。
バレンタインデーの天気予報では、『チョコがとけちゃう暖かさに!』なんてお伝えしていたりして。
【さくら開花】記録的な早さも?
暖かさがさくらの開花にも影響しそうです。
本日2月6日、僕が所属するウェザーマップから最新のさくら開花予想が発表されました。
最新のさくら開花予想では、先週中頃の暖かさと、来週予想される暖かさにより、これまでの予想よりも開花が早まると予想される所も出てきています。
山陰や北陸、関東北部などでは、観測史上最も早い開花となる所もあるかもしれません。
ただ、この冬は、これまでに例がないくらいの記録的な暖冬になっているので、さくら開花予想も非常に難しい状況です。
個人的に心配なのが、しっかりと満開状態になってくれるのかということ。
というのも、暖冬のときは、バラバラと蕾が花開き、先に咲いたものは先に散ってしまうので、一斉に花開いたきれいな満開状態にならないことがあるのです。
それは一本の木だけに限らず、周りのさくらの木々もバラバラに咲くので、例えば、さくらの名所として有名な公園などでも、きれいに咲き揃わない、なんてことも考えられます。
ひとり花見散歩が趣味な僕としては、早く咲くか遅く咲くかというよりも、きれいに咲くかどうかのほうが心配です。