こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
テレビの天気予報でもお伝えしていますが、あす6日(木)にかけては日本海側を中心に大雪が予想されています。
また、全国的に厳しい寒さとなり、極寒となる所もある見込みです。
詳しく解説します。
原因は今季最強の寒気
大雪と極寒をもたらすのは、今季最強の寒気です。
きょう5日(水)15時の雲の様子を見ると、日本海がほぼ見えません。
日本海を埋め尽くすように広がっているのは、雪雲です。
いわゆる、筋状の雲というものですね。
このように、日本海が見えないくらい雪雲(筋状の雲)が広がっているときというのは、上空に流れ込んでいる寒気が非常に強い証拠です。
この非常に強い寒気を運んでくるのが、強い北風です。
あす6日(木)の予想天気図を見ると、西高東低の冬型の気圧配置。
しかも、等圧線の間隔が狭く、『強い冬型』といえます。
すでに強い北風が吹き始めていますが、あす6日(木)も全国的に北風が強まることがよくわかります。
そして、上空5500付近に流れ込む寒気の様子を見ると、新潟県・宮城県付近には−36℃以下の大雪の目安となる寒気が、青森県・北海道に至っては−42℃以下というドカ雪レベルの寒気が流れ込む予想となっています。
さらに、海面水温の高さも、大雪となる要因のひとつです。
この冬は、ご存知の通り冬将軍が全く活躍しておらず、暖冬傾向となっています。
スキー場などでは、雪不足となっていますよね。
強い寒気が日本にほぼやってきていないこともあり、日本海の海面水温は、平年より2〜5℃ほども高い状態です。
上空に強い寒気が入り、上空と日本海の海面との温度差が非常に大きくなることで、雪雲が発達しやすくなります。
大雪警戒〜いっきに積雪増える〜
日本海側は、あす6日(木)にかけて広い範囲で雪となります。
急に雪の降り方が強まって、1時間に5センチ以上の積雪が増える所もありそうです。
特に、気温の低い北海道や山沿いでは、乾いた雪が降るので、積雪が急増するおそれがあります。
あす6日(木)夕方にかけて予想される降雪量は、多い所で、北海道・東北の日本海側、北陸で50〜60センチの見込みです。
北風も強まるため、猛ふぶきにも警戒が必要です。
また、北海道や東北太平洋側にも雪雲が流れ込み、積雪が増える所がある見込みです。
交通機関の乱れや除雪作業中の事故には、注意が必要です。
除雪作業は、必ず複数人で行ってください。
西日本も日本海側では雪の積もる所があり、太平洋側も一部で雪雲の流れ込む所があります。
路面凍結によるスリップ事故や転倒事故に、ご注意ください。
極寒に〜水道凍結に注意〜
今季最強の寒気は、もちろん厳しい寒さももたらします。
各都市の6日(木)の予想最低気温を見ると、札幌は−11℃、釧路は−15℃極寒。。
東京、名古屋、大阪など、東日本と西日本の都市部でも1〜2℃程度まで冷え込みます。
立春を過ぎ、ちょっと遅れて真冬がやってきた感じですね。
都市部でもこんなに冷えるということは、内陸は広く氷点下です。
下の予想最低気温を色で表した図を見れば、一目瞭然ですね。
青い所はすべて氷点下。
海沿いをのぞいたほとんどの地域で氷点下の予想です。
北海道の内陸は黒で−20℃以下。
おそらく、−30℃くらいまで下がる所も出ると思われます。
氷点下の所が多く厳しい寒さになるのは間違いないのですが、心配なのは、水道の凍結です。
朝、顔を洗おうとしたら、、シャワーを浴びようとしたら、、水が出ない!!
なんてことが、広い範囲で起こるおそれも。
だいたい、−4℃くらいまで下がってしまうと水道が凍結する可能性があります。
今夜のうちに対策をしておいたほうが良さそうです。
以下の記事を参考にしてみてください。先日僕が書いたものです。
ちなみに、日中も寒いです。
防寒しっかりと。