こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
お正月休みももうすぐ終わりで、Uターンラッシュとなっていますね。
ニュースなどで取り上げられていて、気にされている方が多いと思われる関東の雪について解説します。
原因は『ぐにゃ』
さて、いきなりですが問題です。
今回、関東に雪を降らせる原因は何でしょう?
低気圧は日本海や千島列島の近くにありますが、関東の近くには見当たらず。。
答えは、関東から東海のあたりに見られる、等圧線がぐにゃっと曲がっている部分。
気圧の谷なんて言ったりしますが、この部分では、風と風がぶつかり合って雲ができやすい部分なんです。
これに加え、上空に寒気が近づいてくることも影響し、関東で雪が降る所がある見込みです。
東京で初雪の可能性も
東京の初雪の平年日は、1月3日です。
今シーズンは東京都心(大手町)の初雪は、まだ観測されていませんので、平年より遅くなっています。
以下、4日(土)夜遅く~5日(日)未明の降水予想です。
気温を考慮して雨、雪、みぞれのどれが降るか計算したもので、青い所が雨、白い所が雪、水色の部分はみぞれ(雨と雪が混じったもの)が予想される所です。
関東で雪が降りやすい群馬県北部や栃木県北部の山沿いではなく、関東北部を中心とする平野部で雪やみぞれが予想されていることがわかると思います。
つまり、雪に慣れていない地域で、雪が降る可能性がある、ということで、ネットニュースなどになっているわけですね。
降るのは、4日(土)~5日(日)に日付が変わる前後です。
降る時間は、長い所でも1~2時間程度で、ほとんどの所では1時間も降らないと思います。
東京都心は雨すら降らない可能性もありますが、『初雪』が観測される可能性があります。
『初雪』の観測は降る時間の長短は関係なく、雪かみぞれが一瞬でも降ったことが目視で確認されれば観測となるので、可能性が全くないわけではありません。
表現的には、東京都心は雪が『チラつく』時間がありそう、といったところだと思います。
Uターンに影響は?
皆さん気になるのは、積もるのかどうかですよね。
帰省先からのUターンで、車を運転される方も多い思います。
結論を申し上げますと、大きな影響はないでしょう。
というのも、先に書きましたように降る時間が短いのと、降水量が少ないため、積もるような降り方にならないためです。
たとえば、僕の出身地である茨城県北部の常陸大宮市は、上の図で雪が午前0時頃に予想されています。
下の図は時間ごとの気温と天気の予想の図です。
赤で囲った所は降水量の予想なのですが、ご覧のように1ミリにも満たない予想で、積もるのには程遠い量です。
気温が0~1℃程度と低いので、降れば雨ではなく雪となりますが、大きな影響はないでしょう。
平野部に関しては、タイヤ交換をしないといけないということはありません。
ただ、すでに雪の積もっている栃木県北部や群馬県北部方面に行かれる方は、冬タイヤ必須ですし、スリップ事故に注意が必要です。
お正月休みももうすぐ終わり。
僕も6日(月)からはZIP!でお天気をお伝えします!
今年もよろしくお願いします!