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冬の嵐ではなく『春の嵐』~春一番もどきで全国的に大荒れ~

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こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

あす8日(水)は、荒天が予想されます。
でも、冬の嵐ではなく『春の嵐』?
詳しく解説します。

発達した低気圧が日本横断

荒天をもたらす原因となるのは、急速に発達しながら近づいてくる低気圧です。

下の天気図は、あす8日(水)午前9時の予想天気図ですが、日本海に発達した低気圧が予想されていまして、この低気圧が日本を横断することになります。

低気圧が近づいてくるときは天気がくずれますし、ご覧のように等圧線がグルグル巻きのときというのは暴風が吹き荒れ、荒れた天気となります。

この時期に天気が荒れると、よくニュースなどで『冬の嵐』と伝えているところをよく見ると思うのですが、僕はあす8日(水)は冬の嵐ではなく、『春の嵐』に近い感じだと思っています。

冬の嵐は、西高東低の冬型に気圧配置が強まり、北日本や日本海側で猛ふぶきになることを差します。

でも、あす8日(水)は違う。

日本海を発達した状態で低気圧が東に進むことにより、日本付近には低気圧に向かって勢いよく南風が吹きこみ、気温が急上昇。春の暖かさになります。

つまり、降るものは雪ではなく雨。

あす8日(水)は、春一番が吹くときのような天気になります。

体感的には生暖かく、空には雨具もがあるといった具合。

ちなみに春一番は、立春~春分の間位に初めて吹く強い南風を差すので、あす8日(水)に強い南風が吹いても、春一番が吹いたことにはなりません。

【暴風・高波】

全国の広い範囲で最も影響が出そうなのが、風による影響です。

朝から風が強く、南風ビュービューという所が多いです。

西からはだんだんと冷たい北風や西風に変わってきます。 

 

南風も強いですが、南風から変わったあとの冷たい北風もビュービュー吹きます。

瞬間的には30~35メートル程度の暴風が吹き荒れる見込みです。

台風が来たときのように、鉄道や飛行機など交通機関に乱れが出たり、高速道路も規制がかかる可能性があります。

また、風に向かって歩きにくかったり、お年寄りの方は転倒してしまうおそれもあります。自転車を運転するのが困難になるということも考えられますね。

そのほか、台風の影響による屋根のビニールシートが飛んでしまったりすることも考えられます。

※暴風が吹き荒れているなかでの高所での作業は危険ですので、控えてください。

海上では高波も予想されています。

あす8日(水)は、思わぬケガをするおそれもありますので、安全第一で行動するようにお願いします。

【大雨】

低気圧が来るということは、天気も崩れます。

ただ、先に『春の嵐』に近い、と言いましたように、あす8日(水)は雪ではなく雨という所が多いです。

北日本では雪の降る所もありますが、春先に降るようなべちゃべちゃとした湿った雪となります。

雨の降り方にも注意が必要です。

冬に大雨になることはめったにありませんが、季節外れの大雨となる所もありそうです。

下の画像は、8日(水)18時までの24時間に予想される雨量を示しています。

特に、北陸や東海、東北日本海側で雨量が多くなる予想で、大雨に注意が必要です。

風も強いため、大きいしっかりした傘に加え、雨をはじくコートがあると、濡れなくてすみそうです。

時間ごとに見ていくと、朝は、東海でザーザー降りです。

午前中~お昼頃は、関東でも一時的にザーっと降る時間がありそです。

夜には、新潟県など北陸地方でどしゃ降りの雨となる見込みです。

【気温上昇】

先に書いた『春一番もどき』の南風が、季節外れの暖かい空気を連れてくるため、春の気温となります。

私たちが過ごす地上の気温に影響する上空1500メートル付近の気温の予想を見ると、赤い範囲が広がっています。

これは平年より暖かい空気に覆われることを意味していまして、上空は平年より8℃以上も気温が高くなります。

そのため、3月~4月並みの最高気温となる所が多くなりそうです。

東京は最高気温18℃の予想。

1月にしては異常な暖かさですが、過去を振り返ってみると、1969年1月27日に22.6℃まで上がったことがありました。。

上には上の記録がありますね。。

きのう6日(月)に寒の入りを迎え、これから最も寒い時期がやってくるというのに、「冬はどに行ってしまったんだろう」と感じる方も、多いかもしれません。

急激な気温上昇により体調を崩さないようにお気を付けくださいね。

【なだれ・融雪】

気温が高くなって雨が降ったり湿った重い雪が降るということは、なだれや雪どけによる土砂災害などに注意が必要です。

今年は暖冬で雪が少ないですが、とはいえ、積もっている所は積もっています。

下の画像は、どこでどのくらい雪が積もっているかをコンピュータが解析したものです。

平年より少ない所が多いものの、北日本の山沿いを中心にしっかりと雪が積もっている所もあることがわかります。

危険な箇所には近づかないようにお願いします。

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小林正寿

気象予報士

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茨城県出身。気象予報士を目指したきっかけは、野球部に所属していた中学生時代、とある冬の練習日。テレビで見た雪予報を部員に伝えたところ、予報が外れ、その日は晴れ。それ以来あだ名は『デマ』。自ら予報したいという思いが強くなり、専修大学卒業後、2012年に気象予報士となる。2013年からウェザーマップに所属し、お天気キャスターとして活動。目標は、日本一思いやりのある気象予報士。

 

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