こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
毎日、私小林の予報をお伝えする『マイ天』。
10日(金)のマイ天はコチラ!
ポイント
・安全な場所に留まって。大雨続く。
・九州北部は一日中大雨。岐阜県や長野県南部も非常に激しく降る時間あり。被害拡大のおそれ。
・広島など瀬戸内も非常に活発な雨雲がかかるおそれ。最悪の場合、線状降水帯発生も。
・『大雨になってないから避難しない』ではなく『大雨になっていないうちに避難する』!大雨に終わりが見えない。新たな地域で災害発生も。他人事ではない!早く逃げて!
そして、マイ天ポイントは、『終わりの見えない大雨』です。
【マイ天ポイント】終わりの見えない大雨
先週から続いている記録的な大雨ですが、終わりが見えません。
10日(金)も、一連の大雨で大雨特別警報が発表された九州や岐阜県、長野県では大雨が続き、被害が拡大するおそれがあります。一時的に雨の降り方が弱まっていても、安全な場所に留まるようにしてください。
これまでにとんでもない量の大雨(7月の雨量の2倍降っている所もあります)になっている状況でまだまだ大雨になるわけですので、なんとか耐えている所も時間の問題です。時間差で土砂災害が発生することもありますので、厳重な警戒が必要です。
以下、10日(金)18時までの24時間に予想される雨量です。
数字で見ると、一日中大雨が続く九州北部では300ミリ。
中国地方は100ミリですが、個人的に気になるのは、広島付近で線状降水帯が発生するおそれがあるんじゃないかということ。
線状降水帯が発生すると、2014年の広島のように短時間でとんでもない量の雨が降り、大規模な土砂災害が発生するなど甚大な被害に繋がります。
もし線状降水帯が発生すれば、100ミリでは済まず、3時間程度で200〜300ミリ程度に達することも考えられます。早朝〜朝に発生することが考えられるので、安全な場所に避難していただくか、自宅の安全な場所(2階や崖から離れた部屋)などで過ごすようにして下さい。
週末にかけても大雨が続きます。
ポイントはコチラです。
週末の注意ポイント
・九州、岐阜県、長野県など記録的な大雨になっている地域で被害拡大のおそれ。
・新たな地域で災害発生のおそれ。
・夜間の大雨に厳重警戒。
特に夜間の大雨は、本当にこわいです。これまでも多くの方が犠牲になっています。
『大雨になっていないから避難しない』じゃなくて、『大雨になっていないうちに避難する』のです!
来週も雨マークばかり。
長い戦いとなりますが、皆さん、考えることはひとつです。
『自分や大事な人の命を守る』こと。
僕にできることはテレビやネットを通じて皆さんに情報を提供すること。
皆さんにできることはなんですか?
情報収集をする、逃げる、大事な人に連絡する、、など、たくさんあります。
この経験したことのない大雨を、ともに乗り越えましょう。