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【11日(土)】夜間の大雨に厳重警戒

こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。

毎日、私小林の予報をお伝えする『マイ天』。
11日(土)のマイ天はコチラ!

ポイント

・夜間(10日(金)夜〜11日(土)朝)は九州北部や瀬戸内で大雨のおそれ。同じ地域で非常に激しい雨が続き、あっという間に辺り一面浸水するおそれも。

・日中以降も、東北〜九州の広い範囲で大雨に。

・『自分だけは大丈夫』という思い込みは捨てて。危険になる前に避難を!

・関東は大雨にはならないが、強風に注意。

・北海道日本海側と沖縄は晴れ間出る。

そして、マイ天ポイントは、『夜間の大雨に厳重警戒』です。

【マイ天ポイント】夜間の大雨に厳重警戒

夜の間の大雨というのは、とても恐ろしいです。

想像してみて下さい。

寝ている間に大雨が降り、気づいたら、寝室まで水が押し寄せていた。

信じられないかもしれませんが、夜間の大雨を経験した方のお話を聞くと、皆さんこのように答えます。

2013年の伊豆大島の土石流、2014年の広島の土砂災害も、夜の間に発生した大雨が原因。

多くの方が命を落としました。※伊豆大島:死者40人、広島:死者77人。

10日(金)夜〜11日(土)朝にかけても、とても危険な状況となる見込みです。

雨の予想を見ると、九州北部や瀬戸内には非常に活発な雨雲が列をなす予想となっています。

いわゆる『線状降水帯』というものになるおそれがあります。

線状降水帯は、非常に活発な雨雲のラインのことで、この雨雲がなかなか動かないために、数時間、同じ地域で猛烈な雨を降らせ続けます。すると、あっという間に辺り一面が浸水したり、土砂災害が起きたり、中小河川が氾濫したりするなど、たった数時間で別世界のようにしてしまう、とても恐ろしい雨雲のラインなのです。

ですので、避難可能なうちに川や崖から離れた安全な地域、且つ、頑丈な2階建て以上の建物に避難していただきたいです。

線状降水帯がかかってからでは、もうどうにもならなくなります。

浸水した水の中は基本的には歩けません。大雨によりマンホールのフタがあいていて転落するかもしれない、浸水により川と道路の境目がわからない、車が流されるくらい水の力は強い。

とにかく、早く逃げて下さい。

『自分だけは大丈夫』は通用しません。

命を守って!!

日中以降も大雨が続き、11日(土)18時までに予想される雨量は、東海や九州で多くなる見込みです。

数字で見ると、このような感じです。

瀬戸内(下の図では中国と四国)は、線状降水帯が発生すると、この予想より多くなることも考えられます。九州などに比べると、ふだん雨の少ない地域ですので、九州ほど降らなくても土砂災害が発生するおそれがあります。ふだん雨の少ない地域は、少ない雨量でも災害に繋がりやすいのです。

夜間の大雨から身を守る方法をまとめるとこんな感じです。

夜間の大雨から身を守る方法

・危険な状況になる前に早く逃げて!

・逃げる際には杖(棒状の何か)を持って。杖で先を確認しながら歩く。

・厚底のスニーカー、長袖・長ズボンの着用を。ケガを防げる。長靴は雨水が入ってきて歩きにくい。

・逃げ遅れてしまったら、2階以上や崖から離れた部屋に移動するなど、命を守るための最善の行動を!

とにかく、命を守ることだけを考えてください!

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