皆さんは『一雨一度』という言葉をご存知ですか?
雨が一回降るたびに、一度ずつ気温が下がっていくということ。
実際は一度ずつではありませんが、秋は雨をきっかけに気温が下がり、季節が前進することがあります。
あす(月)の雨をきっかけに、季節が前進しそうです。
詳しく解説します。
きょう(日)は東日本と西日本で夏日続出
まずは、きょう(日)の最高気温を振り返っていきたいと思います。
きょう(日)は、東日本と西日本では、最高気温が25℃以上の夏日となった所が多くなりました。
9月下旬並みくらいの気温の所が多く、
昼間は半袖で過ごした、あるいは長袖を着てたけど半袖になりたかった、
という人が多かったと思います。
一雨一度〜気温が下がる原因は『雨』だけじゃない?〜
ただ、あす(月)は大幅に気温が低くなります。
東日本と西日本の予想最高気温は21〜24℃くらいの所が多く、
昼間でも長袖で過ごしたい涼しさとなりそうです。
気温が下がる原因は、『一雨一度』の言葉通り雨です。
ただ、実は『一雨一度』で気温が下がるときは、
雨以外にも原因があることがほとんど。
その原因とは、上空の寒気です。
あす17(月)に雨が降るのは、日本付近に2つの前線があるからです。
これらの前線が通過したあと、18日(火)になると、
上空の寒気が日本に流れ込むようになります。
ちょっと細かくて見づらい図なのですが、
青い部分が上空の寒気、赤い部分が上空の暖気を表しています。
あす17日(月)から18日(火)にかけて、寒気が流れ込む様子がわかると思います。
その後、20日(木)頃にかけて、日本をすっぽりと寒気が覆い続けます。
21日(金)頃になると、寒気は次第に日本から離れていく予想です。
20日(木)頃までが寒さ・涼しさのピーク
週間予報を見てみると、
大まかな傾向としては、
寒気が日本を覆う20日(木)頃にかけてが今週の寒さ・涼しさとピークといえそうです。
18日(火)は冷たい北風による寒さがありそうですし、
穏やかに晴れた日の朝は放射冷却の効果が強まるため、
20日(木)と21日(金)の朝は特に冷えそうです。
東京でも最低気温が10℃まで下がる予想です。
朝晩と日中の寒暖差が大きくなりますので、
服装や体調の管理には十分お気をつけください。