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ダブル台風~キーマンは高気圧とやや深海の温度~

こんにちは!お天気キャスター・気象予報士の小林正寿です。

先日、トリプル台風の記事を書きましたが、8月8日(木)現在、台風8号は消滅し、台風9号と台風10号のダブル台風状態になりました。
このダブル台風の最新情報をお伝えします。3連休とお盆のご予定の参考になれば幸いです。

台風9号 沖縄で影響長引くおそれ

台風9号は、8日(木)18時現在、沖縄の石垣島の東南東にあって、『大型で非常に強い』勢力となっています。

このあと、さらに発達を続けて、9日(金)未明にかけて石垣島など先島諸島に接近し、通過する見込みです。

沖縄は、先島諸島を中心に大雨や暴風など大荒れの天気が予想されます。

また、この台風9号は、サイズが大きい、且つ、かなり発達しているため、台風の中心が北に離れていっても、影響が長引くおそれがあります。

沖縄の大荒れのピークは9日(金)夕方にかけてとなりそうですが、10日(土)からの3連休中も風の強い状態が続き、海水浴には適さないような、波の高い状態も続きそうです。

旅行を検討されている方、台風の中心が離れるからといって、油断しないでください。

台風は『点』ではなく『面』であることを、覚えておいていただければと思います。
中心の位置だけにとらわれないでください。

台風10号 お盆に直撃か

【 特徴は『大きい』『かなり発達』 】

台風10号は、8日(木)18時現在、小笠原諸島の近海にあり、『大型で非常に強い』勢力となっています。

今後ゆっくりと北上し、来週のお盆期間中に本州付近に直撃することも考えられます。

今後の予想を、こまめに確認するようにお願いします。

この台風10号の特徴は、『大きくて』、『かなり発達』することです。

この理由は、台風のエネルギー源となる暖かい海の上を『ゆっくり』と進むことです。

【 もぐもぐタイムが長いため成長 】

暖かい海の上をゆっくり進むということは、それだけエネルギーをためて成長する時間があるということです。

例えが合っているかはわかりませんが、人間に例えると、『もぐもぐタイム』が長いということです。

台風は大食漢なので、どんどん食べて(エネルギーを蓄えて)、どんどん成長します。

【深い海の温度も重要】

台風が発達する暖かい海とは、海表面の温度(海面水温)が27℃以上の海域を差すことが多いです。

実際に、8日(木)時点で、本州の南は広く海面水温27℃以上となっています。

ただ、台風の進路予想図を見ると、中心気圧が一番低いのは小笠原諸島付近にあるとき。

つまり、台風10号の発達のピークは、本州からだいぶ南に離れたところで迎えます。

海面水温は高いはずなのに、なぜでしょう。

実は、海面水温が27℃以上あれば、必ずしも台風が発達し続けるわけではありません。

台風の発達が止まってしまう理由の一つに、海の深いところの温度の低さにあります。

台風が発達を続けるには、水深50~60メートル付近の水温も26℃程度ある必要があります。

ただ、いまの状況を見ると、日本の南には、26℃よりも低い海域もあり、これが海面水温が高い海域を進み続けるのにもかかわらず、発達がとまってしまう原因の一つといえそうです。

とはいえ、本州付近に950~960hPa程度で近づいてきてしまえば、かなりの大荒れの天気となってしまいますので、警戒が必要です。

【 3連休は『一発大波』も 】

まず、台風の影響で最初に現れるのは『』です。

10日(土)からの3連休は晴れて厳しい暑さとなる所も多いのですが、関東から西の太平洋側の海は、台風10号からのうねりが届き、次第に波が高まります。

また、『一発大波』といって、1000波に1波くらいの(2時間に1波くらい)頻度で、予想の2倍程度の高波が押し寄せることがあります。

予想が3メートルならば6メートルですね。

予想されている波の高さが低く感じても、油断できません。

この3連休の海水浴は、僕はおすすめしません。

台風10号の進路予想が難しい理由

この台風10号、進路の予想がかなり難しいです。

それは、予報円(黒い円)にも表れていまして、日に日に大きくなっていますよね?

予報円というのは、台風の中心がこの円の中のどこかに進みますよ~というのを表していまして、予報円が小さいほど予報が簡単(予報が絞れている)予報円が大きいほど予想が難しい(予報がブレブレ)ことを意味します。

※正確には、予報円の中に進む確率は70%。

遠い未来ほど予想が難しいので当然と言えば当然なのですが、例えば、9日(金)18時の予報円の直径が180キロメートルなのに対し、13日(火)の予報円の直径は880キロメートル。

なんと、およそ5倍も大きい!

現状では、予報円の中の東のほうを進めば東日本方面、西のほうを進めば西日本方面に進む可能性があるということ。

まぁ、まだどこに進むか分からないということですね。。

なんでこんなに予想が難しいのかというと、それは、台風の進路決めるキーマンともいえる太平洋高気圧』の位置(勢力)の予想が難しいからです。

太平洋高気圧とは、夏空と夏の暑さをもたらすものです。

ここ2週間くらいは太平洋高気圧の勢力が強いので、全国的に厳しい暑さが続いています。

実は、太平洋高気圧は強まったり弱まったりという周期があります。

人間がやる気満々になったり、やる気が失せてしまったりするのと同じですね。

台風は、太平洋高気圧に沿って進むので、太平洋高気圧のやる気がなくなってしまうと、東の方に進んでいきます。

一方、太平洋高気圧がやる気満々な状態が続けば、西のほうに進んでいきます。

太平洋高気圧の周期は僕の経験上、2週間くらいのイメージがあり、この先、弱まる可能性もある。

その一方で、台風が発達すると、太平洋高気圧を強めることもある。

このどっちになるかの予想が非常に難しいのです。

お盆の予定は柔軟に対応して

週間予報では、お盆期間中、曇りマークも多いですが、これは『ただ曇る』予報の曇りマークではありません。
台風10号の進路がまだわからないから、『様子見の曇りマーク』になっているだけです。
最悪の場合、お盆の帰省やUターンに影響が出ることも考えられます。
今年のお盆の予定は柔軟に対応できるようにしておいたほうがよさそうです。

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