こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
テレビの放送で、大雨により甚大な被害を受けている地域を目にした。自宅は幸い何でもなかったけど、何か力になれることはないだろうか。
そう思う方、多いですよね。
でも、ボランティアに参加するの初めてだし、そもそもどこに行けばいいのか、どう申し込めばいいのかわからない。
この記事では、水害地域でのボランティア活動をする際に必要な知識についてまとめました。初めてボランティアに参加される方のお役にも立てれば幸いです。
どうやってボランティアに参加すればいいの?
【申し込みはボランティアセンターやSNSで】
まず、ボランティア行こうと思ったとに、一番最初に発生する疑問としては、『どこにどうやってボランティアの申し込みをすればいいのか』ということ。
いきなり現地に行ってみる!というのは、被害地域にかえって迷惑がかかる可能性があるので、やめた方がいいです。
あなたのせっかくの優しい心が台無しになってしまいます。
ではどうすればいいのか。
まずは、テレビなどの報道で見た被害を受けている自治体のホームページやツイッターなどのSNSを見てみましょう。
ホームページやSNSに、ボランティア募集のお知らせが載っている場合があります。ボランティアセンターが立ち上がっていれば、ボランティアセンターが情報を発信している場合もありますので、探してみてください。
下の画像は、茨城県のボランティアセンターの連絡先です。ツイッターに載っていました。
その後、先方と連絡を取ることになると思いますが、その時に行程や持ち物、待ち合わせ場所、移動手段などを確認することになると思います。
ご自身で当日の流れを想定しておいて、疑問点などがあれば、連絡を取り合っているうちに解決しておくといいです。当日不安を抱えずに済むので。
【 個人参加と団体参加 】
次に、個人で参加するのか、団体で参加するのかです。
【個人参加】
自分一人、もしくは友達とでも各々で申し込む場合です。
メリットとしては、自分の都合でボランティア先や日程を決められること。
デメリットは、自分一人で参加申し込みをする必要があることや、費用が高くつくことでしょうか。
基本的に、ボランティアは自己負担です。道具も食べ物も飲み物も交通費も。
【団体参加】
自治体やボランティアセンターが、団体で募集していることもあります。
メリットは、募集をかけている側が、段取りをほとんど決めてくれることや、場合によっては道具を貸してくれることがあること、また、個人参加よりも安価で参加(募集者側が一部負担してくれるため)できることです。
デメリットは、団体行動となるため束縛されること、段取りの変更がきかないことなどです。
どちらもメリット・デメリットがありますが、このページにたどり着いたあなたは、一刻も早くボランティア活動をしたいはず。
条件に合うものを見つけたら、早速、参加表明をしてみるといいですね。
服装や持ち物
ボランティアに参加する際の服装は、募集者側から大まかに指定されると思いますが、ここではちょっと詳しくお伝えできればと思います。
ボランティアに行く前に、イメトレできるように。
(画像:水害ボランティア作業マニュアルより)
【ヘルメット】
・頭に汚れがつくのを防ぐため。現場ではシャワーは浴びられません。帽子でもいいですが、ヘルメットがおすすめ。作業中に、上から何か落ちてくる可能性もあるため。
【ゴーグル】
・泥水が跳ねたり、ほこりが舞います。コンタクトを付けている人も、現場では洗えないので、ゴーグル必須です。
【防塵マスク】
・ほこりが舞います。立体型がおすすめ。
【タオルや手ぬぐい】
・汗や汚れをぬぐえるように。
【長そで】
・暑くても長そでで。ガラスが割れていたりして、ケガをする場合があります。
【長ズボン】
・こちらも、ケガを防ぐために。
【長靴】
・作業場所が、浸水している場合があるため。
【ウェストポーチ】
・周りが汚れていたり、浸水しているため、大きなバッグは置く場所がありません。持ち運びしやすいウェストポーチなどがおすすめ。
【水筒】
・腰につけられたり、背負えるものがいいです。中身は、目などを洗えるように、水がおすすめ。
【その他】
・レインコート(防寒にもなります)
・救急セット
・貴重品
・ゼリーやスティック状の健康補助食品
・梅干し(熱中症対策)
作業道具や作業方法
なかなか自分で準備するのは大変ですが、あると便利な道具です。
現場で貸してくれる場合もあります。
参考になさってください。
(画像:水害ボランティア作業マニュアルより)
作業時の注意点は以下の画像の通りです。
(画像:水害ボランティア作業マニュアルより)
【作業順序】
①泥出し
・道具に水をつけながらやると、泥が付きにくく効果的。
②洗浄
・デッキブラシや水切りなどで。
③消毒・乾燥
・窓を開けて、扇風機で乾燥。
・床下は石灰散布が効果的。
【衛生面やケガに注意】
・下水があふれている場合も多く、ほこりや泥はばい菌だらけ。
・釘やガラスにも気を付けて。浸水している場合、流れてくることも考えられます。
・慣れないのこぎりやチェーンソーを使うこともあると思いますが、ケガに注意。
皆さまがボランティアに参加される際の参考になれば幸いです。
くれぐれも、ケガのないように。