こんにちは!
気象予報士・お天気キャスターの小林正寿です。
さて、三連休への台風19号の影響も気になる所ですが、実は台風で嵐になる前に、もうひとつ、嵐がやってきそうです。それもあす7日(火)~8日(水)と、すぐにやってきます。
詳しく解説します。
荒天の原因は前線通過と発達した低気圧
あす8日(火)は、日本海から前線を伴った低気圧が近づきます。
このため、広い範囲で雨が降り、特に前線や低気圧通過時には、雷雨となるおそれがあります。
9日(水)朝までには前線が列島を通過し日本の東に抜けるんですが、低気圧は北海道の北のサハリンでかなり発達し、中心気圧は988hPaと予想されています。
特に東北北部~北海道のあたりは、等圧線の数が多く、風が強く吹くことが予想されます。
前線や低気圧通過時には雷雨や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意が必要ですし、雷雨などのあとは、発達した低気圧の影響で風が強まり暴風が吹き荒れることも考えられ、嵐となるおそれがあります。
北陸から北の日本海側中心に荒天警戒
8日(火)朝の時点で、日本海側や北日本で雨の所が多いです。
北陸など日本海側を中心に、前線による活発な雨雲が予想されています。
日中にかけても北陸など日本海側中心に活発な雨雲がかかります。
この雨雲の中には雷雲も含まれているので、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要です。
そして、8日(火)夜までには、日本海側で風が強まってきます。
9日(水)にかけても、北日本日本海側を中心に風の強い状態が続きます。
北海道や青森県では、太平洋側も風が強まる見込みです。
下の画像は、9日(水)に暴風警報が出る可能性がある所で、北日本の日本海側を中心に薄いピンク色の表示、暴風警報が発表される可能性『中』となっています。
『中』というのは、大体30~70%の確率で、だいぶ確率の幅はありますが、早めに警戒しておく必要があります。
台風が来るときのように、飛ばされやすいものは家の中にしまったり固定していただきたいです。
シャッターを閉めて、窓ガラスが割れないようにするなどの対策も必要です。
西風が地形的に強まりやすい津軽海峡付近の青森と函館の天気を見ると、雨が弱まったりやんだあとに、風が強まってくるのがわかります。
青森や函館は人口も比較的多い都市ですが、そのような人の多い地域でも瞬間的に20メートル以上の突風が吹き荒れるおそれがあります。
物が飛んできて思わぬケガをしたり、自転車などで転倒してしまったり、車の運転の際には横風の影響を受ける、そのような非常に強い風です。
9日(水)の通勤・通学の時間帯は、北日本日本海側の交通機関が乱れていることも考えられますので、いつもより早起きして状況を確認した方がいいかもしれません。
台風19号の接近が週末の三連休に控えていますが、日本海側や北日本にお住まいのかたは、まず、8日(火)~9日(水)の、台風の前の嵐に備えてください。